【あらすじ・感想】今村翔吾『幸村を討て』〜夢・絆、そして圧巻の伏線回収〜【ネタバレなし】

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今回は今村翔吾さんの直木賞受賞後第1作『幸村を討て』を紹介します!

あらすじと感想、もちろんネタバレなしです。

こんな人におすすめ

  • 戦国時代が好きな人
  • 伏線回収に圧倒されたい人
  • 夢を追う素晴らしさを感じたい人

あらすじ

戦国最後の大戦・大坂の陣、そこで大活躍した武将・真田幸村。

彼と相対し、死の一歩手前まで追い詰められた徳川家康。

家康はこの戦いで幸村の力量を認めると共に、その行動の数々に違和感を覚える。

戦後、家康はこの戦いに関わったものへの調査を行い、その行動の謎を解き明かしていく。

数々の謎の裏には、幸村と兄・信之、父・昌幸が紡いだ絆と真田家の夢があった。

張り巡らされた伏線と共に、戦国のロマン・家族の絆・夢の尊さを伝える超大作。

学び・感想

歴史はロマンの塊、それを体現しているのが本作です。

一般的な事実にストーリーを加えていくことで、その事実をより一層ドラマチックなものにしていることは歴史小説の醍醐味だと思います。

本作はそれに過去から現在までの壮大な伏線を加えることで、さらに読み応えがあります。

私は真田幸村が大好きなので、『幸村を討て』というタイトルを知った時に悪役なのではないかと軽いショックを受けました。

しかし、実際は幸村の活躍がしっかりと描かれています!

幸村ファンの皆さん安心してください!

幸村をはじめ、徳川家康、真田昌幸など多くの人物が登場しますが、それぞれの人物をどのように描くのかも作者に委ねられているのも歴史小説の魅力です。

特に本作では、真田幸村の兄で大河ドラマ『真田丸』では大泉洋さんが演じていた、真田信之がどのように描かれているかは要注目です!

そんな歴史小説としての魅力もありつつ、ミステリーの要素や、家族の絆・夢についての物語なども満載のため、単行本527ページも苦になりません。

その中でも兄・信之が人の夢について語る場面には心を打たれました。

夢を持つのは人間としての定めなのだと、そう思わされました。

圧巻の超大作です!

まとめ

今回は今村翔吾さんの『幸村を討て』を紹介しました!

歴史のロマンあふれる作品でした。

ぜひ書店・図書館で、手に取ってみてください!

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